財団について

平成11年度 アイヌ文化奨励賞(個人)  野本 リヨ(71歳)


昭和40年の「ポロトコタン」開設当初よりアイヌの有形・無形文化全般にわたる指導者として後進の指導にあたられるとともに、伝承者として、文化の伝承・保存活動を続けている。昭和51年の古式舞踊の国の重要無形民俗文化財指定に際して、中心的役割を果たした。文化伝承者であった母から受け継いだ古式舞踊をはじめとしルウンペ、アットゥシ、エムシアッ、サラニプ、キナ、チタラペ、伝統料理等の制作、シナ皮、オヒョウ皮の処理など、女性の手仕事の技術の伝承・保存に心血を注ぎ、70歳を 過ぎた現在もなお取り組まれる真摯な姿勢は、アイヌ文化を伝承する者にとって範を多とするものである。

昭和3年3月31日生(71歳)
現住所:北海道白老郡白老町在住

昭和15年 文化伝承者の母、故熊野キノより古式舞踊、女の手仕事を学ぶ。
昭和40年 「白老ポロトコタン」に奉職。舞踊の一般への公開・普及を図るとともに、後継者の育成にあたる。
昭和45年 白老民族芸能保存会設立に関わる。
昭和51年 財団法人白老民族文化伝承保存財団設立とともに奉職。
引き続き同財団芸能顧問となる。
平成5年 「白老町文化奨励賞」受賞


昭和45年より現在に至るまで、白老民族芸能保存会会員、財団法人白老民族文化伝承保存財団・財団法人アイヌ民族博物館職員として、アイヌ古式舞踊公演に参加する。これまでの公演数は、昭和45年の日本万国博覧会「日本の祭り」における公演をはじめとして60回をはるかに超える。