財団について

平成12年度 研究

研究者名 研究タイトル 研究概要
十勝開拓とアイヌ歴史研究会
会長
笹村 一郎
十勝開拓とアイヌ歴史の検証 平成11年度に行なった十勝川での調査に引き続き、支流の然別川、音更川、札内川、浦幌川、歴舟川において、十勝開拓によるアイヌ民族の生活への影響、子弟の教育の歴史等の検索やアイヌの居住跡などを検証する。
上武 和臣 室蘭のアイヌの生活についての研究事業 早くから和人が入り明治政府によるアイヌプリ(風習)の禁止などによる弾圧のため日常のアイヌの生活の記録が残っていない登別・室蘭地区において、古老に昭和の初めのアイヌの生活について聞き取り調査をし記録することで、地域のアウタリが生活文化で伝承していく上での資料とする。
貝澤 守 貝沢ハギ ウエペケレ 複製と伝承 故貝澤ハギ氏が1967年6月に録音したオープンリールテープのウエペケレをミニディスクに複製し、音声をカタカナで文章化し、さらに日本語訳をする。音声資料の複製と文字化した資料をウエペケレを伝承しようとする地域のアイヌ文化伝承者に配布し貝澤ハギ氏のウエペケレを後世に伝承する。
アイヌの女の会
代表
島崎 直美
アイヌのフチに学ぶ 激動の日本社会でアイヌの精神を忘れることなく、強く生きてきた女性達の歩いて来た道のりを聞き、その中からアイヌの歴史・精神そしてアイヌ女性としての生き方を学び、自らの民族精神を高め子孫に継承する。
計良 光範 外来宗教とアイヌ社会 道内主要教団が開教・布教するにあたって、アイヌとどのように関わってきたかを、系統的に調査・検証する。
鵡川町萌別地区農村アイヌ生活文化伝承の会
会長
宇南山 正義
農村地方アイヌ生活文化の調査研究事業 明治初期に萌別地区のアイヌ住民が主体となり組織した萌別地区備荒貯蓄組合の組合史等古文書の調査・解読・研究、古老等組合員の座談会の開催、関係資料と写真の収集、先祖の供養祭を開催し、農村アイヌ生活文化の調査・研究とその伝承を行なう。
十勝アイヌ文化研究会
会長
郷 良博
アイヌ民族のイオル再生及び博物館の調査研究 アイヌ文化を保存伝承、調査研究するために必要なイオルの再生と民族博物館の必要性を検討し、施設設置のあり方について類似施設等を調査し、研究する。また、アイヌ文化の総合的保存伝承、理解促進に関する提言書を作成する。
旭川アイヌ語教室
運営委員長
川村 兼一
イヨマンテ 85年以降旭川において大規模なイヨマンテは行われていなく、完全な記録映像も存在していない。独自の内容をもつ旭川地域でイヨマンテの儀式を行なう事で、文化の伝承、保存をする。また映像による記録を行い資料として関係機関に配布及びインターネット上に公開する事により、アイヌ文化の理解の促進、教育現場での利用などに供する。
共同グループ
葛野 幸子
キナ栽培研究事業 アイヌ文化の継承活動の活性化により、ゴザ織りの原料であるキナ(ガマ)の需要が益々増加しているが、河川工事等により自生のものは絶滅寸前の状態であるため、キナ栽培を研究し、栽培法を確立することによりアイヌ文化の復興等に寄与する。
共同グループ
佐々木 ヒサエ
千歳地方アイヌ女性による四季の手仕事 千歳地方のアイヌ文化、特に四季を通しての生活について、古老の方や博物館学芸員の方のお話をもとに文書や映像にまとめる。本年度は、植物採取、アイヌ料理、刺繍、織物の材料作りを記録する。
財)アイヌ民族博物館
理事長
木村 直樹
『児玉コレクション』アイヌ民具資料調査・研究 「児玉コレクション」の実物資料300点について、資料の計測等により客観的特徴をとらえ資料調査カードを作成する。資料を撮影し写真資料を作成する。資料調査カード、写真資料をもとに民具資料データベースを作成する。他の博物館に所蔵するアイヌ資料との比較調査を行なう。以上の調査、研究をすることでアイヌ文化の研究及び伝承・保存活動に資する。
伊野波 信行 「アイヌ文様刺しゅうとアイヌ・モシリの自然」ビデオプログラム製作 アイヌ文様の刺繍家であるチカップ美恵子氏の作品を紹介しながら、アイヌの自然に対する考え方、アイヌ民族の環境などを紹介する。ビデオプログラムを制作し、アイヌ文化団体及びアイヌとの交流を図っている団体、機関にアイヌ文化の資料として配布する。
海山応援団
代表
鍋沢 敏雄
松浦武四郎の足跡を訪ね沙流アイヌの祈をたどる研究 松浦武四郎の日高西部サルフト、シュムンコツ附近での足どりを調べ、アイヌ祈道全集の21の祈の中2編について、これを残した故モトアンレク氏の長男、強己氏の協力を得て研究する。
岡田 路明 白老地方のアイヌ民具に関する調査研究及び記録事業 白老地方におけるアイヌ民具、特に男性の伝承する民具について、その利用方法、体験等を聞き取りにより調査する。また、山での木の見分け方から制作までと制作した民具の使い方を調査し制作方法を映像で記録し、今後の伝承に供する。
北原 次郎太 樺太アイヌの言語・文化に関する調査事業 平成11年度の調査で所在を知った古老から更に詳細な聞取り調査を行なう。特に男性のインフォーマントに重点を置き、樺太アイヌの文化の中で男性が担っていた部分を明らかにする。   また、博物館、図書館での調査も引き続き行なう。
貝澤 文俊 大正時代のアイヌ自筆によるアイヌ語書物(鍋沢ノート)の翻訳及び研究 貝澤家に残る貴重な資料である大正時代のアイヌ語書物(鍋沢ノート)の翻訳、及び当時の沙流アイヌの沿岸部と内陸部との相違点を調査研究する。本年度は翻訳作業を通じ聞き取り調査や、図書資料に基づく基盤研究を行なう。
知里 眞希 テンキ草工芸のマニュアル化 テンキ草工芸の復活、普及を目指し博物館等で資料の調査をし、初心者にも分かりやすく、個々のデザインにつき制作途中の写真等を用い、技法を解説する。