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普及啓発セミナー報告

平成10年度普及啓発セミナー報告

 アイヌ民族は北海道に先住し、独自の言語であるアイヌ語やユカラ等の口承文芸、アイヌ文様に代表される豊かな文化を発展させてきました。
 しかし、長い歴史の中で、同化政策の影響もあり、アイヌの人々の社会や文化の破壊が進み、また、多くの人々が差別や貧困を余儀なくされる状態が続き、アイヌの伝統や文化は危機的な状況に追い込まれましたが、そのような状況にあっても、アイヌの伝統や文化の全てが失われることはなく、その中核部分はしっかりと伝承されています。
 この普及啓発セミナー開催事業は、全国2カ所で、学校教育・社会教育関係者や一般の方でアイヌの伝統や文化について基礎的な知識を持っている方々を対象に、アイヌの伝統やアイヌ文化等(高度な内容)をテーマとしたセミナーを開催することにより、アイヌの伝統等に関する知識の普及啓発を図ろうとするものです。
 本年度は、東京都(平成10年11月24日~平成11年2月16日)、札幌市(平成10年12月2日~平成11年2月16日)の2地区で開催し、講師をお願いいたしました各には、非常に有意義な御講義をいただきました。
 これらの御講義をその場限りのものにせず、より多くの方々に知っていただくため、この報告集を作成・刊行いたしました。
 アイヌ民族やアイヌ文化への理解を深め、アイヌ民族の誇りが尊重される社会の実現とわが国文化の多様な発展のために、御活用いただければ幸いに存じます。

 平成11年3月

財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構
理事長 佐々木 高 明

  • 講義内容
  • 講師名をクリックすると講義内容(PDF形式)をダウンロードできます。
    〈東京会場:アイヌ文化交流センター〉
    (1) アイヌの伝承と語り部
    (2) 現代アイヌ史
    (3) 中世から近代のアイヌ史
    (4) アイヌと教育問題
    (5) 刺しゅうと伝統文化
    (6) 国連における先住民族問題
    (7) 先住民族と教育
    (8) 首都圏に生きるアイヌの課題
    〈札幌会場:財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構会議室〉
    (1) 旭川アイヌの近・現代史
    (2) アイヌの口承文芸
    (3) 女性の手仕事
    (4) 差別と文化
    (5) アイヌ工芸
    (6) アイヌの伝統