財団について

アイヌ文化普及啓発講演会

平成19年度 普及啓発講演会報告集

刊行にあたって

 アイヌ民族は北海道に先住し、独白の言語であるアイヌ語やユカラ等の口承文芸、アイヌ文様に代表される豊かな文化を発展させてきました。
 しかし、長い歴史の中で、同化政策の影響もあり、アイヌの人々の社会や文化の破壊が進み、また、多くの人々が差別や貧困を余儀なくされる状態が続き、アイヌの伝統や文化は危機的な状況に迫いこまれましたが、そのような状況にあっても、アイヌの伝統や文化の全てが失われることはなく、その中核部分はしっかりと伝承されています。
 この普及啓発講演会開催事業は、広く国民一般を対象に、全国各地で、その地域内の社会的条件に照らし合わせながら、アイヌの伝統やアイヌ文化の基礎的な内容をテーマとした講演会を開催することにより、アイヌの伝統等に関する知識の普及啓発を図ろうとするものです。
 平成19年度は、松山市(8月4日)、岐阜市(9月15日)、東京都(10月20日)、札幌市(10月27日)の4会場で開催し、講師をお願いいたしました各氏には、たいへん貴重なお話を賜りました。
 この時の講演のお話について、より多くの方々に知っていただくために、この報告集を作成・刊行いたしました。
 アイヌ民族やアイヌ文化への理解を深め、アイヌ民族の誇りが尊重される社会の実現とわが国文化の多様な発展のために、御活用いただければ幸いに存じます。

 

平成20年3月

財団法人アイヌ文化振興・研究堆進機構
理事長 谷 本 一 之

目  次

  • 刊行にあたって
  • 講 演
  • 平成19年8月4日 松山会場
    テーマ 「アイヌ民族として-フチが伝えたかったこと-」
    講師 髙木喜久恵 氏  社団法人北海道ウタリ協会理事
  • 平成19年9月15日 岐阜会場
    テーマ 海外のアイヌ資料から学ぶこと-国内アイヌ資料との対比から-
    講師 小谷凱宣 氏  名古屋大学名誉教授
  • 平成19年10月20日 東京会場
    テーマ 「アイヌ文化振興法10年-その意義と残された問題-」
    講師 佐々木高明 氏  元国立民族学博物館館長
  • 平成19年10月27日 札幌会場
    テーマ 「私達は海で繋がっている A Time of Unification」
    講師 山口智子 氏  女優
    ギャリー バッサン 氏 プロデューサー・ディレクター