財団について

アイヌ文化普及啓発講演会

平成13年度 普及啓発講演会報告集

 アイヌ民族は北海道に先住し、独白の言語であるアイヌ語やユカラ等の口承文芸、アイヌ文様に代表される豊かな文化を発展させてきました。
 しかし、長い歴史の中で、同化政策の影響もあり、アイヌの人々の社会や文化の破壊が進み、また、多くの人々が差別や貧困を余儀なくされる状態が続き、アイヌの伝統や文化は危機的な状況に迫いこまれましたが、そのような状況にあっても、アイヌの伝統や文化の全てが失われることはなく、その中核部分はしっかりと伝承されています。
 この普及啓発講演会開催事業は、広く国民一般を対象に、全国各地で、その地域内の社会的条件に照らし合わせながら、アイヌの伝統やアイヌ文化の基礎的な内容をテーマとした講演会やパネルディスカッションを開催することにより、アイヌの伝統等に関する知識の普及啓発を図ろうとするものです。
 平成13年度は、新潟市(7月7日)、苫小牧市(7月15日)、福岡市(9月15日)、束京郁(10月27日)の4会場で開催し、講師をはじめコーディネーター、パネラーをお願いいたしました各氏には、たいへん貴重なお話を賜りました。
 この時の講演及びパネルディスカッションのお話について、より多くの方々に知っていただくために、この報告集を作成・刊行いたしました。
 アイヌ民族やアイヌ文化への理解を深め、アイヌ民族の誇りが尊重される社会の実現とわが国文化の多様な発展のために、御活用いただければ幸いに存じます。

平成14年3月

財団法人アイヌ文化振興・研究堆進機構
理事長 佐々木 高 明

目  次

  • 刊行にあたって
  • 講 演・パネルディスカッション
  • 平成13年7月7日 新潟会場
    テーマ 「日本文化にみられるアイヌ文化」
    講師 国立民族学博物館 教授 大塚 和義氏
  • 平成13年7月15日 苫小牧会場
    テーマ 「よみがえる北の中・近世~掘り出されたアイヌ文化」
    講師 早稲田大学文学部 教授 菊池 徹夫氏
    パネルディスカッション 「よみがえる北の中・近世~掘り出されたアイヌ文化」
    コーディネーター 苫小牧駒沢大学アイヌ文化研究所 研究員  岡田 路明氏
    パネラー (社)北海道ウタリ協会副 理事長      阿部 一司氏
    (財)北海道埋蔵文化財センター普及活用課長 越田 賢一郎氏
    沙流川歴史館 学芸員           森岡 健治氏
  • 平成13年9月15日 福岡会場
    テーマ 「アイヌ新法の意義と展望」
    講師 北海道大学大学院法学研究科教授 常本 照樹氏
  • 平成13年10月27日 東京会場
    テーマ 「アイヌ民族の今後の課題」
    講師 前(社)北海道ウタリ協会理事長 笹村 二朗氏