財団について

アイヌ文化普及啓発講演会

平成10年度 普及啓発講演会報告集

 アイヌ民族は北海道に先住し、独自の言語であるアイヌ語やユカラ等の口承文芸、アイヌ文様に代表される豊かな文化を発展させてきました。
 しかし、長い歴史の中で、同化政策の影響もあり、アイヌの人々の社会や文化の破壊が進み、また、多くの人々が差別や貧困を余儀なくされる状態が続き、アイヌの伝統や文化は危機的な状況に追い込まれましたが、そのような状況にあっても、アイヌの伝統や文化の全てが失われることはなく、その中核部分はしっかりと伝承されています。
 この普及啓発講演会開催事業は、広く国民一般を対象に、全国各地で、その地域内の社会的条件に照らし合わせながら、アイヌの伝統やアイヌ文化(基礎的な内容)をテーマとした講演会を開催することにより、アイヌの伝統等に関する知識の普及啓発を図ろうとするものです。
 本年度は、京都市(平成10年10月9日)、東京都(平成10年10月20日及び平成11年3月12日)、大分市(平成10年11月11日)、釧路市(平成11年3月5日)の4地区(5か所)で開供し、講師をお願いいたしました各氏には、非常に有意義な御講演をいただきました。
 これらの御講演をその場限りのものにせず、より多くの方々に知っていただくため、この報告書を作成・刊行いたしました。
 アイヌ民族やアイヌ文化への理解を深め、アイヌ民族の誇りが尊重される社会の実現とわが国文化の多様な発展のために、御活用いただければ幸いに存じます。

平成11年3月

財団法人アイヌ文化振興・研究堆進機構
理事長 佐々木 高 明

目  次

  • 刊行にあたって
  • 講演内容
  • 平成10年10月9日 京都市
    テーマ 「アイヌ文化の伝統と創造」
    講師 財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構理事長 佐々木 高明
  • 平成10年10月20日 東京都千代田区
    テーマ 「ヨーロッパ精神史におけるアイヌ」
    講師 ドイツ・ボン大学教授 ヨーゼフ クライナー氏
  • 平成10年11月11日 大分市
    テーマ 「豊の国そしてアイヌモシリ~アイヌ文化は遠き存在か~」
    講師 東京国立博物舘資料部第二研究室長 佐々木 利和氏
  • 平成11年3月5日 釧路市
    テーマ 「アイヌ古式舞踊伝承の現状と課題」
    講師 北海道教育大学岩見沢校助教授  進藤 貴美子氏
  • 講演概要
  • 平成11年3月12日 東京都足立区
    テーマ 「先住民族と教育」
    講師 昭和女子大学教授 スチュアート ヘンリ氏