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工芸品展

アイヌ文様の美 THE BEAUTY OF AINU DESIGN

線のいのち、息づくかたち

アイヌの人びとは、古 くから北海道を中心に、東北地方北部及びサハリン(樺太)南部、千島列島に居住し、周辺の文化と相互に影響しつつ、独自の文化を形成してきました。なかで も、衣服や木彫品などにみられる文様はきわだった特色を示しており、アイヌの人びとの造形文化を代表するものといえます。
本展は、アイヌの人びとの工芸品を造形的な視点からとらえ、北海道の美術史の中に位置づけようとするものです。20世紀までのアイヌの人びとの工芸品にほどこされた文様に焦点を当てて、その造形美をごらんいただきました。
第一章「アイヌ文様-アイヌモシリに咲いた華」では、遺跡の発掘資料から明治初期まで、制作年代を推定できる資料を通して、アイヌ文様の歴史的流れをた どるとともに、アイヌ文様をはぐくんだ重要なバックグランドとして、周辺民族の文様にあわせてごらんいただきました。また、特徴的なアイヌ文様を、出品作 の中からピックアップしてご紹介します。第二章から第四章においては、個々の文様から目を転じて、空間全体における文様構成に注目し、「くりかえす」、 「からみあう」、「ひろがる」をキーワードに、アイヌ文様における文様構成の原理をさぐりました。最終章「ひびきあう-はなやぐ北の春のように」では、異 なる色彩や素材を出会わせることによって、文様構成の原理から大きな跳躍を見せ、祝祭的とも呼ぶべき造形が生みだされている作品を紹介しました。

  1. 展覧会名
    「アイヌ文様の美 -線のいのち、息づくかたち-」
  2. 展示資料
    アイヌ民族資料 243点
  3. 資料借用先
    青森県立郷土館ほか19館・2個人
  4. 開催館
    • 北九州市立いのちのたび博物館(平成18年9月23日~11月26日)
      観覧者 42,449名
    • 北海道立近代美術館(平成18年12月13日~1月28日)
      観覧者 7,871名