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工芸品展

樺太アイヌ民族誌

~工芸に見る技と匠~

  • 樺太アイヌ

北海道の北に位置する樺太(現サハリン)には、樺太アイヌをはじめとして、ニヴフ、ウイルタなどの北方民族が居住していました。彼らは相互に影響しあいながら、大陸や日本列島との交流になかで、それぞれ独自の文化を築き上げてきました。特に、樺太アイヌは、衣服・生活用具等に獣皮を多用するなど、北海道アイヌの文化とは異なる生活文化を築き上げてきました。

  • 樺太アイヌへのまなざし

19世紀から20世紀、世界的に民族文化に関心が寄せられる時代でした。樺太アイヌの文化は、地勢的な関係で日本やロシアの人類学者・民族学者が深い関心を寄せました。特に、明治38(1905)年の日露戦争後は、樺太南部が日本の領土となったことで、日本から東京帝国大学人類学教室の坪井正五郎や石田収蔵、鳥居龍蔵、言語学者金田一京助、昭和時代には北海道の馬場脩、河野広道といった研究者が樺太に赴き、樺太アイヌをはじめとした北方民族の生活用具・工芸品等を数多く収集しました。現在、それらの資料は、国立民族学博物館・東京国立博物館・道内の博物館などに収蔵・保管されています。
本展覧会は、明治40年代から昭和20年までに収集された樺太アイヌの生活用具・工芸品を通して、同時代の樺太アイヌの生活文化を紹介するものです。また、同時に板橋に在住した石田収蔵が収集したナーナイの魚皮衣やニヴフ、ウイルタの生活用具も紹介しました。

  1. 展覧会名
    「樺太アイヌ民族誌-工芸に見る技と匠-」
  2. 展示資料
    アイヌ民族資料 181点
  3. 資料借用先
    国立民族学博物館他、機関・団体8箇所、個人1箇所
  4. 開催館
    • 八戸市博物館(平成16年7月17日~8月29日)
      観覧者 4,196名
    • 帯広百年記念館(平成16年9月11日~10月31日)
      観覧者 6,908名
    • 板橋区立郷土資料館(平成17年2月5日~3月13日)
      観覧者 16,654名