彫る-小刀・山刀・盆-




整形

(さや)

 
@ 「返し」を残して周りを彫り下げます。角を落として刃を収める部分が中心になるように裏表均等に彫ります。  
     
 川上さんは彫り出して作りますが、「返し」だけを別に作って(さや)に組み込む方法もあります。  
     
A 「返し」の側面に穴をあけ、引き回し(のこ)を入れて隙間(すきま)を作ります。
     
     
B 「返し」の角を丸めて先を細くし、先に向かって少しずつ薄くします。山刀(やまがたな)は重いので「返し」は1つでも帯に留まりますが、今回、両側から帯を(はさ)むように「返し」を作ったのは、刃を抜く時や(かが)んだ時に(さや)が上に抜けるのを防ぐためです。
     
   
   
   

(つか)

 
@ 反りを付けるので、丸ノミでくびれの深さを決めてから平ノミで削ります。(つか)は、使う人の手に合わせて持ちやすい形にします。山刀(やまがたな)合口拵(あいくちこしら)えが多かったと言いますが、川上さんは、山歩きの経験から前屈(まえかが)みになっても刃が抜けない呑口拵(のみくちこしら)えで作ります。
 
   
     
A ステンレスのパイプを(つぶ)した金具を柄口(つかぐち)にはめ、それを()まれる部分とします。重い刃を支える柄口(つかぐち)を補強する目的も兼ねています。
     
   
     
B 金具の大きさに合わせて柄口(つかぐち)側を削ります。平刀で握りとの境目を決め、(さや)と合わせた時に隙間(すきま)ができないように三角刀で直角に落とします。金具を当ててみながら少しずつ彫り下げます。
     
     
C 金具の収まりは少しきつめにしておき、金槌(かなづち)で叩いてはめます。
     
   

(さや)(つか)を合わせる

 
@ (つか)鞘口(さやぐち)に合わせて印をつけます。  
     
A 川上さんは丸刀を使ってくりぬきます。削りすぎないように、ときどき(つか)を当てて口の大きさを確かめながら削り、くりぬいたあと引き回し(のこ)で木くずをかき出しておきます。
     
   
   


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