仕立て・切り伏



1 裁 断(さいだん)

 

 アイヌ衣服は最初から誰のために作るのか決まっており、着る人に合わせた寸法になります。古いアット゜シの丈は短く、ふくらはぎくらいのものからもっと短いものもあります。

裁 断(さいだん)の参考寸法 身頃:2m50p×2枚
[布の幅は36p] (そで) :  85p×2枚 (図12)
 
図12


●仕立てに必要な材料

  ・アット゜シ一着分の布
・仕立てる糸(オヒョウの糸)
・切り伏布(木綿布 紺色)
・切り伏布を(から)む糸(木綿糸 黒)
小衿(こえり)の布(アット゜シの布)
刺繍(ししゅう)用の木綿糸(3色、4種類)
白、黄色(キハダで染める)、薄紫(ハスカップで染める)
・針
・ハサミ

※参考寸法は藤谷るみ子さん制作のアット゜シです。


2 仕立て・身頃

 
 身頃を仕立てます。裁断した布を中央で二つ折にし、左右の布の肩にあたる部分に9pづつの切り込みを入れます。ここが小衿(こえり)になります。
 切り込みを入れたところはオヒョウの糸でまつり、(ほつ)れ止めをします。(図13)
 
図13
 背縫(せぬ)いです。身頃の左右の2枚の布を表側で合わせて裏から背中を()います。(写真47、図14)
 

図14

写真47
 背縫(せぬ)いの()い代は1〜1.5pで、返し()いをして丈夫にします。
 糸はオヒョウの糸を使います。()い目が見えるところには必ずオヒョウの糸を使います。(写真48)
 
写真48
 ()(しろ)分を折り曲げ()い付けます。(図15)
 

図15
 脇縫(わきぬ)いをします。(そで)を付ける部分(袖付け)を55pあけ、袖付(そでつ)けの下から(すそ)までを背縫(せぬ)いと同じように縫います。(図16)
 

図16
 身頃の形が出来上がりました。(図17)()い糸に布と同じオヒョウの糸を使っているので()い目が目立ちません。
 

図17



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