仕立て・切り伏



3 切り伏・身頃

 
 身頃の周囲に直線裁(ちょくせんだ)ちの切り伏布(ふせぬの)を当てます。布を裁断(さいだん)した所が(ほつ)れてこないように(すそ)から始めます。(写真49)


写真49
 身頃を裏返しにして(すそ)の左右の中央に合わせ切り伏布を置きます。切り伏布は幅15pで着物のすそ周りよりも少し長い紺色の木綿布です。
 (すそ)から1.5pの()い代をとり黒の木綿糸で並縫(なみぬ)い(ぐし()い)をします。その木綿布を表に返し10pの幅でしつけをします。(図18)
 

図18
 身頃の前を合わせる部分にも同じように布を当てます。(すそ)側に同じ幅の布をあてます。(写真50)
 
写真50
 中程のところに2p幅の布を、さらに上側の(えり)のつく側には5p幅の布を()い付けます。(写真51)  
写真51
 (えり)になる前身頃の上の部分を左右対象になるよう細長い三角形に折ります。ここもオヒョウの糸で()います。(図19)  

図19
 アット゜シの布を使い肩当てを作ります。長さ32p、幅18pの布に身頃の肩と同じように切り込みを入れ、内側に()い付けます。
 後で木綿の布で(かく)れる場所には木綿糸を使い、背中は木綿布で(かく)れないので、オヒョウの糸を使って()い目を目立たなくします。前側は(えり)の形に合わせて切り落としほつれないようにかがります。(図20)
 

図20
  (えり)に木綿の布を当てます。裏側から(えり)の部分を取り巻くように布を()います。(図21)
 

図21
 着た時に首の後ろにあたる部分に2つ折にしたアット゜シの布で衿芯(えりしん)()い付けます。衿芯(えりしん)()い付け、(えり)の形が整ってから(こん)の木綿布を表側に巻き込みます。
 (えり)の幅は6cmにします。(図22)
 

図22
 これで身頃の周囲は全て紺色(こんいろ)の木綿布で(おお)われました。(えり)から裾に当てた直線裁(ちょくせんだ)ちの布は同じ幅にせず変化をつけています。(写真52)  
写真52
 直線裁ちの木綿布で(すそ)まわりと背中に切り伏模様を()い付けます。切り伏には5〜13pまでの幅で5種類の木綿布を使います。(写真53、54、55─1・2)
 それぞれ()い代分1pを折り曲げています。
 

写真53
 
写真54
 

写真55-1

写真55-2


●切り伏せの布を切らずに直角に曲げる時の処理です。

 
 @布をたわませ直角になるようにまげて位置を合わせ、たわませた部分を裏に押し込みます。A裏返して合わせた部分を()います。Bたわませた部分を対称になるように(つぶ)します。Cそのまま元に戻し伏せます(図23)。
 

図23
切り伏布の角、全てにとげの様な文様が木綿糸で付けられています。(写真56、図24)
写真56
 

図24
 

図25 背・裾切(すそき)り伏せ模様



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