(そで)をつける・(ひも)を取りつける



1 (そで)をつける

 
 身頃に(そで)を取り付けます。身頃は裏返し、袖は表にして合わせます。(図34)
 

図34
 オヒョウの糸を使い、()った糸が目立たないようにします。(そで)が曲がったり(しわ)がよったりしないように、また(そで)が左右対称になるよう慎重(しんちょう)に合わせて()い付けます。(写真67)
写真67
 ()(しろ)袖側(そでがわ)に倒しオヒョウの糸で止めます。(図35)  

図35


2 (ひも)をつける

 
 着る時に必要な幅2.2p、長さ32pの(ひも)()い付けます。この(ひも)は合計4本で、右袖下(みぎそでした)の外側、前身頃の左右の(えり)の下の2ケ所と左袖下の内側です。昔は、このように(ひも)をつけないで、みんな帯でした。したがって、古い着物には(ひも)はついていないものです。(図36)
 

図36


完 成

 

写真68


写真69

写真70
 アイヌの樹皮衣・アット゜シは、日常の衣服としてだけではなく、晴れ着として、男女、大人子供の区別なく幅広く着用されてきました。
 糸の一本一本、布の一()()、模様の一針一針に丹精(たんせい)が込められてきたアット゜シは愛する者のために手間を惜しまず作られたのです。
 その技術はアイヌの女性の心とともに母から娘へと伝えられてきました。そしてその伝統は今も受け継がれているのです。

写真71



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