高さ25mほどになる落葉高木で、山地などのやや湿ったところに生えます。
外側の皮を()がすと(あざ)やかな黄色の内皮があります。
小さな実をたくさんつけ、秋が深まると黒く熟し、鳥が食べなければ冬まで残ります。
実は、甘酸(あまず)っぱく、苦味があります。

とり方

 
 10月に入り、霜が降りて実が黒くなってから採ります。杉村さんによると、木の上のほうになっているものは鳥のために残し、下のほうになっているものを人間がいただくといいます。


保存方法

1.実のついた柄を互い違いに重ねて、束を作ります。
2.ある程度の束になったら、()(ひも)で縛ります。重みで抜けないようにしっかりと結びます。この時、紐は長めに用意しておきます。
3.(ひも)を切らずに次々と(たば)(しば)って重ねます。  
4.室内で干して乾燥させます。  


杉村さんの食べ方



煮物

 
 腸や喘息(ぜんそく)の薬にもしていました。

1.実を一粒ずつ柄から外します。この時、実に、わずかですが柄の付け根が残ってしまうので、きれいに取り除くように注意します。

 
2.乾燥保存した場合は、あらかじめ2〜3日ほど水に浸して、やわらかくしておきます。  
3.冷めた状態から、沸騰(ふっとう)させずに弱火でゆっくりと熱を加えて煮ます。  
4.火が通り、()んでみてやわらかければ、煮たカボチャと混ぜます。

※キハダの実は、苦味が強いものもあり、杉村さんの時代には、煮たかぼちゃに混ぜて食べることが多く、現在では他にも甘味を付ける工夫をして食べています。これにヒシの実を入れることもあります。
 
5.オオウバユリの乾燥団子(かんそうだんご)(春から夏へ参照)を削って水に()いたものを混ぜます。これにはデンプン質が含まれているので、とろみが付きます。
 

オオウバユリの乾燥団子(かんそうだんご)
 
(けず)って水に溶いたもの
6.カボチャが完全に(くず)れたら完成です。一晩おいて、冷ましてから食べます。
 
 



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