保存方法

 
 デンプンや、乾燥団子にして保存します。
 

左から、一番粉(デンプン)、二番粉、三番粉
     
1.杉村さんは、茎と根を取り去った鱗茎(りんけい)を、背負い袋[サラニプ]に入れ、よく水洗いして土を落とします。
  来年も豊かに実ることを願い、切り取った根は、辺りに()くようにして山へ返します。
 
     
   
     
2.鱗茎(りんけい)を形成している鱗片(りんぺん)を、一枚ずつはがします。鱗片(りんぺん)隙間(すきま)にも土が入っているので、もう一度水洗いします。
     
   
   
   
3.鱗片(りんぺん)(うす)[ニス]に入れて、二本で一組の(きね)[イウタニ]で()きます。
  「エッサア、アーホイ、アホイヤーホイ。」という一節を輪唱してリズムをとりながら、互い違いに(きね)を振り下ろします。20〜30分も()くと、繊維が崩れて粘りが出てきます。
     
   
     
     
4.ザルに移し替えて、少しずつ水をかけながら混ぜると、水とともにデンプンがザルの下に落ちます。
     
 
     
※ザルに残ったものは、もう一度3、4の作業を繰り返します。
     
5.デンプンが混じった液体を、ガーゼ状の布で()します。()した液体をしばらく置くと、デンプンが沈殿(ちんでん)します。
     
     
6.上澄みを捨て、新しい水を加えて攪拌(かくはん)してから、再び沈殿(ちんでん)させます。
     
   
     
7.6を3〜4日間続けて、上澄みに汚れが混じらなくなったら水を捨て、沈殿(ちんでん)したデンプンを天日に当てて乾燥させます。杉村さんは、このデンプンを一番粉と言います。
     
     
8.杉村さんは、5で布に残ったものを、二番粉と言います。  
     
9.二番粉を(てのひら)()るぐらいの大きさに丸めて、天日に当てて乾燥させてから、保存食として(たくわ)えておきます。  
   
   
     
10.4でザルに残ったものを、虫がつかないようにフキの葉でしっかりと(ふた)をし、5日〜1週間ほど家の中で寝かせて発酵(はっこう)させます。杉村さんは、これを三番粉と言います。
     
 
     
11.発酵(はっこう)したものを軽く()いて、ねばりを出します。  
     
12.(てのひら)()るぐらいの円盤状にし、中央に穴を空けて、天日に当てて乾燥させます。乾いたら、中央に(ひも)を通して、保存食として室内で(つる)しておきます。
     

杉村さんの食べ方


一番粉
  …薬

 
 杉村さんは、お腹が下ったときの薬としてよく利用しました。一度に大さじ2杯ぐらいを水と一緒に飲みます。  

二番粉
  …おかゆに混ぜる。

 
※杉村さんは、風邪などで体力が(おとろ)えた時に、よく食べたと言います。  
   
1.団子の縁を刃物で削ります。  
     
2.手で細かく(くだ)いてから、水で溶きます。    
     
     
3.炊いたおかゆに混ぜて食べます。二番粉に含まれたデンプンで、とろみが加わります。
     
 

三番粉[オントウレプアカム]
  …キハダの実の煮物に混ぜる。

 
※秋から冬へ参照  



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