カラスとカケスの物語
ちいさなくまのカムイのおはなし
ヘカッタラ シノッ〜むかしのアイヌのこどもたち〜
 
かわうそのものがたり
やなぎのはのさかな
 
くまのしっぽがみじかくなったわけ
セプとオオカミのやくそく
  トヌペカ ランラン

カラスとカケスの物語
アイヌ民族の男子が備えるべき資質の一つに、雄弁さがあげられます。雄弁とは、説得力を持って力強く話す事で、このお話は、カケスの物まね上手なところから着装されたようです。
ちいさなくまのカムイのおはなし
カムイ(神)である仔グマの目を通してアイヌ(人間)とカムイとの交流を描き、自然の恵みをもたらすカムイをどう捉えていたかを伝えています。

ヘカッタラ シノッ
〜むかしのアイヌのこどもたち〜

子どもたちは日々の暮らしや自然の中で、いろいろな遊びや体験をとおして成長していきます。いつの時代にも本質は変わらないことを本書は表現しています。
 
かわうそのものがたり
人をからかったり、弱いものいじめや、いやがらせをせず、相手の立場にたって物事を考えられる優しい人になってほしいという願いが、この物語に込められています。

やなぎのはのさかな
感謝する気持ちや祈ることの大切さなど、アイヌの伝えてきたことに触れ、すべてのものに「生命」があることに目を向け、生命の尊さや、生かされている喜びを感じていただけたら幸いです。
 
くまのしっぽがみじかくなったわけ
アイヌの人びとの考えるカムイの生命、大いなる自然の中にカムイの意志により生かされている(人間をも含む)生命の重さ、尊さは同じであるのです。

とオオカミのやくそく
「オオカミが再び生きられ自然を取り戻す」、これは絶滅したオオカミたち、そして私たちの願いではないでしょうか。未来の子どもによい環境を受け継いてもらうためにも、セプと一緒にやくそくしましょう。
 
トヌペカ ランラン
 ちりゆきえのアイヌしんようしゅうより

知里幸恵さんの『アイヌ神謡集』に収められている「沼貝が自ら歌った謡 トヌペカ ランラン」を題材とした切り絵による絵本です。本文もアイヌの神謡と同じように、リズムにつけて口ずさみやすい日本語で書かれています。