アイヌ生活文化再現マニュアル

アイヌ生活文化再現マニュアル

有形、無形のアイヌの伝統的な生活文化を再現する際に、手引きとなるマニュアルを文章資料及び映像で作成しています。
冊子やDVDの貸出も行っておりますので、借用をご希望の方はこちらをご覧ください。
  • 映像については、出演者の承諾が得られているものを掲載しています。掲載されていない映像をご覧になりたい方は、こちらよりマニュアル借用の申込を行ってくださいますようお願いいたします。
建てる【祖先の時代のチセづくり】製作地:白老

アイヌ語で家をチセといいます。チセは、壁や屋根材として用いた材料などによって、いくつかの地域性が見られます。

彫る【小刀・山刀・盆】製作地:旭川

道具の種類が少なかった時代、アイヌの人々は小刀一本で文様を彫っていたともいわれています。本マニュアルでは、アイヌ文様を彫り込んだ小刀(マキリ)、山刀(タシロ)、盆(イタ)の製作について解説しています。

織る【樹皮衣】製作地:平取

アイヌの伝統的な衣服は素材や文様などによって地域性が見られ、名称も異なっています。アイヌの代表的な衣服は、アットゥシと呼ばれる樹皮衣です。オヒョウやシナ、ハルニレなどの木の繊維を布にしたものです。

イオマンテ 熊の霊送り【道具編】製作地:白老

イオマンテの儀式では、祈りに欠かせない多くの用具が必要です。 中でも「イナウ」は様々な場所、場面で使われるため数多く作ります。イナウの役割は、イナウそのものがカムイであったり、カムイの依代であったりします。

イオマンテ 熊の霊送り【料理編】製作地:白老

イオマンテとは「動物の魂をカムイモシリ(神の国)へ送る」という意味です。 イオマンテでつくられる料理には、儀礼の前に作られるものと儀礼の進行に伴って作られるものとがあります。

イオマンテ 熊の霊送り【儀礼編】製作地:白老

イオマンテ実施にあたっては、約2週間前から酒づくりやイナウを製作するための用材調達を始めます。男たちは神に捧げるイナウなどの用具を作り、女たちは酒づくりやご馳走の準備をします。

食べ物【春から夏へ】製作地:旭川

春から夏にかけては、茎や葉を採るもの、地下茎や地中果を取るものなど、様々な植物を採取しました。それらを新鮮なうちに食べるばかりではなく、冬や飢饉に備えて保存食としても加工しました。

食べ物【秋から冬へ】製作地:旭川

秋は豊かな実りの季節でした。川では遡上する鮭を捕え、山では木の実を採集し、狩りで動物の肉を手に入れて食べました。

縫う【木綿衣】製作地:札幌・白老・浦河・帯広

アイヌの木綿衣には地域によって文様、あるいは手法に違いがあり「チカルカルペ」、「ルウンペ」、「カパラミプ」、「チヂリ」の4種類に分けられています。  アイヌの衣服には男女の区別はなく、男性の方が力強い模様であったりしました。

縫う【チェプケリ・ユクケリ・トッカリケリ】製作地:浦河・旭川

アイヌの人々は、裸足で生活していたといわれています。しかし、地形の悪いところや山野へ猟にいく時などには靴を履いていました。 靴はアイヌ語でケリといい、さまざまな材料でつくられていました。

綴る【イタオマチプ】製作地:釧路

アイヌは海を渡る交易の民でもあり、漁や交通、運搬の手段として舟を使ってきた歴史があります。海で使用していた舟はイタオマチプ(板綴り舟)と呼ばれています。

編む【サラニプ】製作地:平取

アイヌは木の皮を材料に、衣服や袋、かごなどの生活用具を作ってきました。サラニプもそのひとつです。

川漁【サケ・ヤマメ・シシャモ】製作地:千歳・平取・上士幌・日高

山で狩りをし、山菜を採り、川で魚を捕っていたアイヌは、食料の得やすい場所、特に川の近くにコタンを作っていました。それぞれのコタンで魚を取る川などは決まっており、互いの領域を守り、必要な分だけとっていました。

編む【ゴザ】製作地:札幌

アイヌの女性は、身近にある植物を材料として、さまざまな生活用具を作りました。ガマやフトイを材料にしたゴザもそのひとつです。

ゴザには、文様の入らない無地のものと、文様入りの2種があります。

先祖供養【シンヌラッパ・イアレ】製作地:白老・旭川

古い時代、アイヌの人たちは、カムイモシリ(神々が住む世界)とアイヌモシリ(人間が住む世界)、ポクナシリ(死後に住む世界)と、三つの世界があり、死んだ人は死後の世界で現世と変わらぬ生活をすると考えていました。

編む【タラ・エムシアツ】製作地:平取・浦河

物を運ぶ時に使う背負い縄をアイヌ語でタラといいます。一方、アイヌの男性が儀礼の際に、刀を盛装として身につけるための帯をアイヌ語でエムシアッといいます。 帯状の部分に文様を編むという共通の作業において、さまざまな違いがあります。

先祖供養【シンヌラッパ・イチャルパ】製作地:平取・新ひだか

古い時代、アイヌの人たちは墓参りをせず、自分の家のそばにつくられた先祖供養用のヌサ(祭壇)で供養を行いました。最初に屋内のアペフチカムイ(火の神)に祈りを捧げ、その後、屋外のヌサに供物を撒くとともに、皆で供物を食べます。

川神祭【ペッカムイノミ】製作地:登別

秋になりサケが川にのぼりはじめる頃になると、河口にヌササン(祭壇)を設けて神々に豊漁を祈る「ペッカムイノミ(川神の祭り―新しいサケを迎える儀礼)」が行われます。

矢筒【イカヨプ・イカヨピコロ】製作地:浦河・平取

かつて狩猟はアイヌの男性の重要な仕事のひとつであり、鉄砲が使われる前には弓矢が代表的な狩猟具でした。

仮小屋【クチャ】製作地:旭川・新ひだか

アイヌの人たちは漁撈や狩猟、採集の際、クチャと呼ばれる仮小屋をつくり、寝泊りしていました。クチャには用途や形状、材料によって、いくつかの種類があります。本マニュアルでは、4種類のクチャのつくり方を再現します。

喫煙具【タンパクオプ・ニキセリ】製作地:平取

アイヌの人々は、昔から日々の生活に必要な用具の多くを、自らの手でつくってきました。喫煙具もそのひとつです。たばこは、アイヌの人々に嗜好品として親しまれており、儀礼の時にも用いられるなど生活に深く結びついていました。

五弦琴【トンコリ】製作地:浦河

トンコリとは、アイヌの人たちが使用してきた弦楽器です。特に5弦のものが多いことから「五弦琴」と呼ばれます。

一般的には、樺太アイヌの人たちの楽器として知られています。

ヘカッタラ シノッ【子どもたちの遊び】製作地:平取・阿寒

かつてアイヌの子どもたちは、生きるために必要な技術を遊びの中で身につけていきました。漁狩猟や植物採取を主な生業としてきたアイヌの人たちは、子供のときから遊びの中で、大人のまねごとをし、生活の知恵や技術を身につけていったのです。

装身具【マタンプシ・レクトゥンペ・テクンペ・ホシ・マンタリ】製作地:札幌

晴着に伴う装身具としてタマサイ(ネックレス)、マタンプシ(鉢巻き)やレクトゥンペ(チョーカー)などがあげられます。狩猟漁労や畑仕事などにはテクンペ(手甲)、ホシ(脚絆)、マンタリ(前掛け)などを身につけました。

踊り【リムセ・ホリッパ】製作地:阿寒・平取

アイヌの人たちは、祭りや儀式などで人が集まった時には、歌ったり踊ったりしました。本マニュアルでは、阿寒地方・平取地方に伝えられている踊り6種を紹介します。

踊り【リムセ・ホリッパ】製作地:帯広・様似・白糠

アイヌの踊りは地域により「リムセ」「ホリッパ」「ウポポ」「ヘチレ(ヘチリ)」などと呼ばれ、その種類は多種多様です。本マニュアルでは、帯広地方・様似地方・白糠地方に伝えられている踊り6種を紹介します。

踊り【ウポポ・リムセ・ホリッパ】製作地:旭川・千歳・弟子屈

アイヌの踊りには動植物をモチーフとして表現したもの、体力の続く限り踊る体力比べのようなものなどがあります。本マニュアルでは、旭川地方・千歳地方・弟子屈地方に伝えられている踊り7種を紹介します。

踊り【ウポポ・ホリッパ・リムセ】製作地:札幌・静内・鵡川

娯楽としての踊りの他に、神々への感謝の気持ちを表す踊りや、魔を祓うための踊りもありました。本マニュアルでは、札幌地方・静内地方・鵡川地方に伝えられている踊り8種を紹介します。

踊り【ウポポ・ホリッパ・リムセ】製作地:浦河・釧路春採

現在では、自分で楽しむものから劇場で上演するなど、観客に見せるという要素も加わっています。本マニュアルでは、浦河地方・釧路春採地方に伝えられる踊り6種を紹介します。